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焼きうどん
 “えぐみ”が少なく豊かな風味、そして柔らかな舌触り…。京都の料亭でも珍重(ちんちょう)されるなど、小倉南区合馬(おうま)で採れる「合馬たけのこ」の品質の良さは、全国的に有名です。今回は、これから旬を迎える、合馬たけのこの魅力に迫ります。
 「合馬たけのこ」の栽培は、江戸時代の終わりごろに、ほかの地区から移植したのがはじまりといわれています。昭和52年、国の特用林産物生産流通対策事業として生産者たちが竹林改良に取り組み、たけのこ栽培の意識が向上。昭和53年には、東京の「三越」に出展して好評を得ました。それを機会に、農協主導の40人が大阪市場へ青果用としての共同出荷を開始。合馬たけのこの名は全国に広まり、生産者主導の「合馬たけのこ出荷組合」(関西市場に出荷)、「地場たけのこ出荷組合」(地元市場に出荷)などが発足されました。現在、総組合員数は107人。アクの少なさややわらかさなど、合馬たけのこの魅力を確保するため、あえて生鮮たけのこを中心に販売したり、「北九東部農業協同組合」で生産するたけのこを「合馬たけのこ」と名付け、産地によるブランド化を進めて新たな商品価値の付加を図ったりと、いろいろ奮闘しています。
 合馬の竹林には、主に孟宗(モウソウ)竹が生えています。合馬地区は、たけのこ生産に適した赤褐色の粘土質の土壌。市内の竹林面積の約7%(約100ha)で、良質なたけのこの生産が可能です。8月には除草、10月には伐竹(ばっちく=5年以上経過し、たけのこを生みにくくなった竹を切る)、11月には客土(きゃくど=3〜4年周期で新しい赤土を掘り出し、竹林にまいて広げる。写真(A))など、竹林の手入れは重労働。「除草剤が使えないので、除草はすべて手作業。
 
写真(A)   写真(B)
客土も、ショベルカーで赤土を掘り起こして竹林にまいた後、鍬(くわ)でならしていきます」と「北九東部農業協同組合・合馬たけのこ出荷組合」役員の林東(あずま)さん。客土を行うと土が軟らかいので“素直な”たけのこが育つとのこと。
 たけのこを見分けるポイントは、(1)トンボ(写真(B)参照)の色(黄色いほど◎)(2)土焼けした部分の範囲・数(土焼けが小さく、少ないほど◎)。変形・傷の有無を含めた3点で5ランクに分けられます。「1kg前後で変形が無く、どっしりした砲弾型をしてるのがおいしいたけのこ」と林さん。ぜひ参考に。
 合馬たけのこは、合馬農産物直売所(小倉南区合馬093・451・2928/水曜午前9時〜午後4時、土・日曜午前8時〜午後3時のみ営業)、「大地の恵み」(小倉南区徳吉西093・451・5139)、「合馬たけのこまごころを贈る会(贈答品販売)」(小倉南区徳吉西093・451・9210)などで買うことができます(5月初旬まで、期間限定)。
「北九東部農業協同組合・女性部」副部長の旨田(むねだ)佐代子さんに、合馬たけのこのおいしい食べ方を教えてもらいました。
ゆで方(基本)
(1)根元から皮を3〜4枚はがして、本体を傷つけない程度に包丁目を1本入れ、先端を斜めに切り落とす
★ポイント
 皮は付けたままゆでる!
(2)鍋たっぷりの水に、米ぬかをひとつかみ(好みで赤唐辛子2〜3本をプラス)とたけのこを入れる
 
(3)落としぶたをして強火で約1時間、その後は弱火で竹串が通る程度にゆでる
(4)火を止め、自然に冷まし、切り目から皮をむく
(5)根っこの堅い部分を切り落として水洗いし、真水にさらす
「たけのこご飯」
 材料(4人分)は、米4合(炊く30分前にといで、ざるにあげておく)、こんぶだし(米と同量)、ゆでたけのこ(300g/いちょう切りにしたもの)、油揚げ1枚(油抜きして細切りにしたもの)、酒大さじ4、しょうゆ大さじ1、塩小さじ1。すべてを炊飯器に入れてよく混ぜ、普通に炊いたら完成。
●たっぷりのたけのこ、にんじん、油揚げ、鶏肉を甘めに炊き、酢飯に混ぜる「たけのこ寿司」もGood。
「若竹煮」
 材料(4人分)は、ゆでたけのこ(500g/ひと口大にしたもの)、戻したわかめ(100g)、だし汁(2カップ)、酒・砂糖・淡口しょうゆ(各大さじ2)。鍋にだし汁とたけのこを入れて煮立て、調味料を加えて落としぶたをします。弱火で約30分。最後にわかめを入れてひと煮立ちさせ味を整えたら完成。
●翌日、煮物を「天ぷら」にしてもGood。