LQ〜女性のためのローカルコミュニティサイト
お問い合わせ
メンバーズ
サイトマップ
ホーム レポート グルメ ライフ イベント 掲示板 プレゼント リンク
帆柱ケーブルカー
 八幡東区市街地の南側にそびえる皿倉山。その山麓と山頂を結ぶ「帆柱ケーブルカー」は、北九州っ子なら一度は乗ったことがあると言ってもいいほど。今回は、帆柱ケーブルカーについて紹介します。
職人技が必要だった
 「帆柱ケーブルカー」の歴史は古く、昭和32年3月に八幡市政記念事業として設置されたのが始まり。昭和37年のピーク時には年間50万人以上が利用し、1100万人を達成したのは、46年後の平成15年11月でした。
 旧車両の名前は「やまびこ」と「あおぞら」。車両は日立製作所、モーター部分は安川電機製作所が作製するなど、当時の最先端の技術が集約されていました。
 「操作はすべて手動で、左手でコントロール、右手でブレーキを操作していました。登りか下りか、乗車人数などでさじ加減が変わってくるので、職人技が必要でした」と、運転や整備に携わって15年になる古賀和刀(かずと)さん。
帆柱ケーブルカー
ケーブルカー
右上の写真は新車両でイエローが「はるか」、ブルーが「かなた」。上の写真は旧車両で、左が「やまびこ」、右が「あおぞら」
スイス生まれの新車両
 老朽化した旧車両に代わって平成13年から登場したのが、スイス製の新車両「はるか」と「かなた」。名前が一般公募で決まったのは記憶に新しいところです。
 新車両にリニューアルする間の休業はレールなどの改修に費やした期間で、新車両そのものを運んだのはわずか半日。高速道路や信号、人通りが一番少ない時間帯を事前に調べて運ばれた、一大プロジェクトだったのは言うまでもありません。
 新車両は360度パノラマが広がる前面ガラス張りで、刻々と変わる車窓からの眺めが最大の魅力。取材したこの日は快晴で、同乗していた利用客から「わあ〜!」という歓声が聞こえてきました。
滑車
機械室にある3.8mもの滑車は迫力満点です!
 山麓駅から山上駅までの全長は1100m。新車両になってから所要時間は7分から5分に、運転速度は3m/秒から最高5m/秒に短縮。標高差440mで最高斜度が28度ある皿倉山の大自然の中をスイスイと登って行きます。
 山上駅にはケーブルカーを操る運転室が、その下には心臓部である機械室があります。機械室にある3・8mもの巨大な滑車2つと38mmある太く丈夫なケーブルが車両へとつながっています。
伊賀崎さん  車両内には車掌が同乗します。現在、26人いる車掌のうち女性は2人。その1人、伊賀崎ツヤ子さんに魅力について教えてもらいました。
 「海と山と街を一望できる皿倉山からの素晴らしい眺望を、一人でも多くの人に見てもらいたいです。特に夜は星空と夜景の境界線が分からないほどきれいなんですよ」
 いつもと違う北九州の景色と、イベントを楽しめる市民の憩いの場へ連れていってくれる帆柱ケーブルカー。“走る展望台”として市民に親しまれているようです。
←車掌を担当して10年になるやさしい声の伊賀崎ツヤ子さん