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戸畑チャンポン
 関門海峡の豊富なえさがうま味を、激しい潮流(ちょうりゅう)がプリプリした歯ごたえを…。
料理人の間ではメジャーですが、そのほかでは“知る人ぞ知る”という存在の「関門海峡たこ」。
今回は関門海峡たこの魅力に迫ります。
関門海峡は好漁場
 「関門海峡たこ」は、激しい潮流に流されないように海底の岩にしがみつくため、筋肉が発達した短い足をしています。その足は、プリプリの歯ごたえ。弾力があるけれど軟らかく、かめばかむほど味があります。
 小倉北区の「平松漁業協同組合」(571・0265)では、約10人のたこつぼ漁師で、「たこ部会」を形成しています。「関門海峡たこは、立って歩いたり、ジャンプしたりできるほど足が短くて太いんよ」とたこ部会会長の徳永信雄さん。夏場は午前4時から、冬場は同5時から、関門海峡へ同部会会員がたこつぼ漁に出ています(3〜5月は禁漁)。タコの旬は7〜8月。小さいけれど、身が軟らかくておいしい時期とのこと。
チャンポン
戸畑チャンポンのルーツ
 「たこつぼ漁」は、網漁ではなく、たこつぼを使用するため、傷が付かずタコにやさしい漁です。
 たこつぼ漁の仕掛け(図1参照)は、常に10本程度仕掛けられています。たこつぼ漁師は、その目印がたとえ無くなっていても、沈めた場所がわかるほど海を知り尽くしているそうです。
 まず、仕掛けを引き上げ、たこつぼに入っているタコを船のいけすに移します。仕掛けを再び違う場所に沈めた後、いけすのタコを1匹ずつネットに入れ直します。
 今の時期は、1隻に付き平均20〜30匹。最盛期(7〜8月)には、約100匹のタコが捕れることもあります。
 また、漁協では、仕掛け以外にタコの「産卵用たこつぼ」を放流し、資源保護にも積極的に取り組んでいるそうです。
チャンポンで町おこし
 「お薦めのタコ料理は、タコ焼き飯。タコの味に一番合ってると思うよ」と同組合長の西口千歳さん。その「タコ焼き飯」ほか、いくつかのお薦め“タコ料理”を、組合長夫人の西口和代さんに教えてもらいました。
◆ タコ焼き飯
(1)サイコロ状に切った、ゆでタコを炒める
(2)(1)に冷やご飯、ネギを入れ、バターで炒める
(3) 塩コショウで味を調え、刺し身じょうゆを回し入れる
 バターと刺し身じょうゆがポイントの、シンプルな料理。
◆ タコのからあげ
(1)タコを半生くらいにゆでる
(2)かたくり粉をまぶして揚げる
 外側はカリッと、内側はプリッとして香ばしく、大人も子どもも喜びそうな料理。
◆ タコサラダ
(1)ゆでタコとキュウリやトマトなどの野菜を、中華ドレッシングであえる。中華ドレッシングがお薦め。
◆ 刺し身
(1)タコの皮をむいて、薄くスライスする。湯にくぐらせて、しゃぶしゃぶにしてもOK。
 「歯が弱いお年寄りは、ゆでダコの頭の皮をむいて、細切りにすると食べやすいですよ」とのこと。
(1)イチ押しのタコ料理「タコ焼き飯」
(2)鍛えられた、たくましいタコの足!
(3)1匹ずつタコをネットに入れます
(4) いけすに浮かべて保管します(いけす内で沈まないように、発泡スチロールのかけらも一緒に入れます)