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ガサツな言い方をする子どもがいます。例えば、「○○さん、あれ取って!」「○○君、これして!」といった言い方です。
相手に対して命令するような言い方をしてしまう子どもがいるのです。その時の態度は高圧的でもあります。
このような言い方や態度では、相手の子が要求どおりしたとしても、その後に「ありがとう」は出てきません。
A「○○さん、持ってきて!」
B「…はい…(渡す)」
A「…(無言で受け取る)」
このような状態にしかならないのです。やさしさのない固い雰囲気しか生まれてこないのです。
私が2通りの言い方をしてみせます。
1つは、先の例のように命令口調の言い方です。
私「○○さん、それ拾え!」
子ども「…はい…(拾う)」
私「…」
もう1つは、次のように言います。
私「○○さん、それ拾ってくれる?」
子ども「…はい…(拾う)」
私「ありがとう」
「どこが違う?」と聞くと、
「『ありがとう』がついてくる」
ということに子どもたちはすぐに気がつきます。
「なぜ、後の方には『ありがとう』がつくのでしょうか?」と聞くと、「命令じゃなくてお願いしているから」「顔の表情がやさしいから」「言い方がやさしいから」と、その言い方の違いに気がつく子どもが出てきます。
実際に、2つの言い方を2人組で何度かさせてみます。命令ではなくお願いの言い方をすると、「ありがとう」の言葉が自然に出てくることに、子どもたちは納得します。そして、教室にやさしいあたたかい雰囲気が生まれます。
「ありがとう」がセットになって出てくる話し方をしたいものです。言葉と相手を大切にする子ども(人間)になってほしいものです。 |
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| 菊地省三先生 |
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| 愛媛県出身。ユニークなコミュニケーションの授業を実践している、小学校の“スーパー先生”。スピーチ訓練を導入して学級崩壊を解決させたり、教え子がディベート大会県大会2連覇を果たすなど、その実績は全国で注目されている。平成15年度すぐれた教育実践教員表彰、平成16年度福岡県市民教育賞受賞。著書多数。現在は北九州市立貴船小学校勤務。 |
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